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（スキンリモデリング）

シワやくぼみを埋める従来の架橋ヒアルロン酸製剤とは異なり、非架橋のヒアルロン酸を中心とした製剤や、ECM製剤、PCL製剤、PN製剤などを注入し、真皮内部で線維芽細胞の活性化を促して、コラーゲンやエラスチンなどを生成させて肌の再生を図る治療です。

プルリアル デンシファイは、ポリヌクレオチド（PN）と非架橋ヒアルロン酸とマンニトールを配合した製剤です。肌の修復・再生とエイジング予防に特化しており、肌の質感（凹み、傷跡、ニキビ跡、小ジワなど）改善を促進するほか、くすみや赤みなどの色ムラの改善も期待できます。
ポリヌクレオチドとはサーモンのDNAから抽出された高分子化合物で、ヒトのDNAに非常によく似た構造をしています。このポリヌクレオチドの断片を注入することにより、生体が「外にDNAが漏れた＝組織が破壊された」と勘違いをして、DNAの修復と再生のスイッチが入り、線維芽細胞が増殖します。増殖した線維芽細胞はコラーゲンやエラスチンなどの産生を促し、肌にボリュームと弾力、潤いなどが復活し、加齢などで衰えた組織が修復されます。同時に毛細血管の再生が起こり、血流が向上して周囲の細胞に酸素が行き渡り、肌組織が活性化します。またポリヌクレオチドと活性酸素が結合して高い抗酸化作用を発揮し、炎症性サイトカインを強力に減少させて、肌の赤みやくすみを軽減します。
さらにポリヌクレオチドと同濃度で配合された非架橋ヒアルロン酸が肌に潤いと弾力性を与え、抗酸化作用とヒアルロン酸分解抑制作用があるマンニトールが肌の水分量を増やして潤いをキープします。
3種の薬剤が相乗効果を発揮し、ポリヌクレオチド単体の製剤に比べて肌再生効果、肌質改善効果、抗炎症効果が高く、施術後すぐに潤い効果を実感していただけます。
タンパク質を完全に除去した製剤のため、アレルギーなどの副反応がほとんどなく、ヨーロッパの安全規格・CEマークを取得しています。

【注入部位】

【注入スケジュール】
3週間ごとに3回の注入を行います。



【メンテナンス】
3か月に1回ごとに行います。

ジュベルックは、韓国VAIM社が開発した、ポリ乳酸（PDLLA）と非架橋ヒアルロン酸製剤を配合した製剤です。ポリ乳酸とは、トウモロコシなどのでんぷんの抽出物から生成されたPCL製剤の一種で、手術用の縫合糸やリフトアップ糸の素材にもなっている安全性が高い成分です。
注入後は真皮層で線維芽細胞を刺激してコラーゲンやエラスチンの生成を促しながら、1〜1年半ほどで水と二酸化炭素に分解されます。非架橋ヒアルロン酸は注入後すぐに肌内で水分を蓄えるため、即時的な保湿効果が得られます。
ポリ乳酸とヒアルロン酸のダブル効果によって、肌のハリや弾力、保湿力の向上、小ジワの改善が期待できます。
また、肌のボリュームが回復することによる毛穴やニキビ跡といった、肌の凹凸の解消に最も効果的で、赤みの解消も図ることができます。
韓国MFDS（旧KFDA）と米国FDAに承認を受けており、長期間の効果持続が期待できます。

【注入部位】

【注入スケジュール】
1か月ごとに3回の注入を行います。



【メンテナンス】
1年ごとに行います。

自然治癒が難しい、凹みのあるニキビ跡のための治療です。
ニキビが化膿すると、毛穴の周辺に炎症が起こります。強い炎症は毛穴周囲の組織を破壊し、真皮～脂肪織にもダメージが及んで一部のコラーゲン線維などが固い縄のように線維化し、皮膚を下に引き込みます。この症状は萎縮性瘢痕と呼ばれており、ローリング型、ボックス型、アイスピック型などのタイプに分かれます。

このうちローリング型とボックス型には線維が縦方向に走行しているため、この線維を横方向に切断する「サブシジョン」と呼ばれる手技が有効です。
サブシジョンは、医療用の針を皮下に挿入して線維を断ち切り、皮膚を下に引き込むちからを解除する治療です。 治療に伴う内出血などのダメージを少なくするため、当院ではカニューレ針（鈍針）と呼ばれる先が丸くなった針を使用します。

サブシジョン単体の治療だけでも凹みは軽減しますが、さらにジュベルックを注入してコラーゲンやエラスチンなどの生成を促しながら肌組織を再構築し、瘢痕組織を正常な新しいコラーゲン線維と置き換えて、総合的に凹み軽減を目指します。

この治療はローリング型のニキビ跡に最も効果が高く、ボックス型にも効果が期待できます。アイスピック型の深い凹みには不向きで、こちらはTCAクロスによる治療が有効です。
なお、症状によってサブシジョン単体の施術や、他の薬剤との組み合わせ治療も行っています。

【施術部位】

【施術スケジュール】
1〜2か月ごとに3〜5回の施術を行います。


※施術回数はニキビ跡の深さによって異なります。

【メンテナンス】
1〜2年後に凹みが気になったタイミングで行います。

スネコスパフォルマはイタリアProfessional Dietetics社が開発した、非架橋のヒアルロン酸と６種のアミノ酸（グリシン、L-プロリン、L-リジン、L-アラニン、L-バリン、L-ロイシン）を特殊配合した製剤です。 コラーゲンやエラスチンを増やして、ハリや弾力を回復します。皮膚の薄い部位にも注入できるため、これまで難しかった目の下のクマや目回りの小ジワの治療にも適しています。
注入された製剤は肌の中で留まって、少しずつ真皮層を再構築していきます。2か月後には、軽度のリフトアップ効果、小ジワの改善効果、キメやハリなどの肌質改善など、複数の効果の発現が期待できます。

【注入部位】

【注入スケジュール】
2週間に1回、合計4回の注入を行います。（1クール）



【メンテナンス】
6〜10か月ごとに行います。

プロファイロは、イタリアIBSA社が開発したNAHYCO™という技術を使用して製造された、高分子と低分子のヒアルロン酸を特殊結合したハイブリッドヒアルロン酸製剤です。ヒアルロン酸同士をつなぐ純度が高く架橋剤を使用せず、2mL中に64mgものヒアルロン酸が配合されています。
肌の土台に作用する高分子ヒアルロン酸と、新たなヒアルロン酸などを生成促進する低分子ヒアルロン酸の働きで、線維芽細胞、角化細胞、脂肪細胞が活性化されます。ハリや弾力を回復して小ジワが改善されるほか、深い部分に作用して、リフトアップ効果や、タイトニング効果を得ながらも、痩せた部分では脂肪細胞の活性化により軽度のふっくら感も望めます。

【注入部位】


目の下〜あご、首に点状に薬剤を注入します。
額や目回り、手の甲、手指背にはスネコスのようにさらに細かく薬剤を注入します。

【注入スケジュール】
1か月ごとに2回の注入を行います。（1クール）



【メンテナンス】
半年～1年に1回ごとに行います。