CO2レーザー(NEWレザック)
- ほくろやイボを瞬時に蒸散させて取り去ります。
- 内出血や皮膚の損傷が少なく、傷の治りも早く、きれいに治療できます。
- 悪性腫瘍かどうかを治療前に検査し、疑いのある場合は大学病院にご紹介いたします。
ほくろやイボの良性・悪性を正しく診断して、CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)による切除を行います。出血がほとんど無く、大きさにもよりますが、通常1~2週間ほどで新しい皮膚ができて平らになります。治療後は炎症後色素沈着を早く改善させるために、紫外線ケアや、内服薬・外用剤の処方も行います。
ほくろの多くは茶色〜黒色の小さなシミで、生まれつきある先天性のものと、3~4歳頃から新しく発生し、徐々に数が増加する後天性のものがあります。
どちらも、メラニンを作り出す色素細胞であるメラノサイトが集まってできた良性腫瘍で、色素細胞母斑や色素性母斑、母斑細胞母斑などと呼ばれています。
発生原因はまだ不明ですが、胎生期の神経堤由来の母斑細胞が異常増殖することにより生じます。
増加原因に関しても不明ですが、遺伝や大量の紫外線、女性ホルモンなどとの関連性が考えられています。
表皮〜真皮の間に存在しており、形や大きさもさまざまで、平らなものやイボのように隆起するものもあります。
多くのほくろは良性腫瘍ですが、メラノーマと呼ばれる悪性腫瘍(皮膚がん)と見た目が非常によく似ており、切除の前に鑑別することが重要です。当院では切除前にダーモスコープという検査機器を使用して、良性か悪性かの診断を行います。
表皮と真皮の境界部に限局して母斑細胞が増殖してできたものです。メラノサイトに近い母斑細胞でできており、メラニン産生能が高いため、黒色~黒褐色に見えます。
母斑細胞が、真皮内のみに増殖したものを真皮内母斑と呼びます。真皮内母斑の母斑細胞はメラニン産生能が著しく低いため淡い褐色調に見えます。
母斑細胞が、表皮と真皮の境界部及び、真皮内にも増殖してできたものを複合母斑と呼びます。小型のものが多くみられます。褐色~黒色で、表面がドーム型に膨らんだり、でこぼこしていたり、毛が生えたりすることもあります。
イボとは皮膚にできる突起物のことを指します。イボができる原因は大きく2種類に分かれます。
ひとつは加齢や、紫外線などの外的要因、体質などによってできるイボです。もうひとつは「ヒトパピローマウイル(HPV)」が皮膚にできた小さな傷などから侵入し、感染によってできるウイルス性のイボです。ウイルスによるイボは自然に治ることもありますが、外的要因や体質によってできたイボが自然に治ることは期待できません。
一般的なイボは「疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれており、基本的には良性腫瘍になりますが、まれにイボに間違われやすい悪性腫瘍が混じっている場合もあります。そのため当院では切除前にダーモスコープという検査機を使用して、診断を行います。
当院では、イボに似ているそのほかの良性腫瘍の切除も行っています。
30代以降に増える良性の皮膚腫瘍で、加齢や紫外線によって増加するため「老人性イボ」とも呼ばれます。顔や体のどこにでも生じ、形は平らなものや隆起したもの、色は肌色、茶色〜黒褐色までさまざまです。
摩擦や紫外線、加齢などが原因で、首すじや脇、デコルテなどにできる皮膚の突起です。「アクロコルドン」とも呼ばれており、主に肌色で柔らかく、数ミリ以下のものがたくさんできる傾向があります。
ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスによってできるイボです。青年期の女性の顔や手に現れやすく、かゆみが生じます。1cm以下の薄紅色の平らなイボが複数できます。
加齢や男性ホルモンの影響で、毛穴の周辺にある皮脂腺が大きくなったり、数が増えたりすることで、イボのように盛り上がる症状です。額やTゾーンなどの皮脂の分泌が多い部位に、白色~黄色の数ミリの突起ができます。
皮膚にある汗を分泌する器官のうち、「エクリン汗腺」と呼ばれる体温調節のために汗を出す汗腺の真皮内汗管が増殖してできる良性腫瘍です。主に中高年の女性が発症し、目の下やまぶたなど、目の周辺に現れます。
毛穴の奥の毛包(もうほう)と呼ばれる部分に古い角質が溜まって塊になってできる良性腫瘍です。白ニキビのように見える数ミリ以下の白色~黄白色のポツポツが、まぶたや目の周辺に好発します。