Menu ピーリング

ケミカルピーリングとは、皮膚に酸性の薬剤を反応させ、表皮から真皮まで皮膚を一定の深さで剥離させることで、肌の新陳代謝（ターンオーバー）を正常に戻し、皮膚の再生を促す治療です。20代の頃は28日周期で生まれ変わっていた肌は、年齢とともに周期が長くなり、不要な角質層が肌に留まることで、シミやくすみ、ごわつき、毛穴のつまり、ニキビといった複数のトラブルを引き起こします。
近年では、このようなタイプのケミカルピーリングを剥離型と呼ぶこともあります。色素沈着になりやすいアジア人には、真皮層に及ぶ深い層の剥離型ピーリングは好ましくなく、表皮までの浅い層の剥離型ピーリングが適しています。角質や皮脂を弱い酸によって取り去ることで、肌のくすみや薄いシミ、ごわつき、ニキビ跡などを解消します。サリチル酸マクロゴールやグリコール酸、乳酸が代表的な浅い層のピーリング剤です。
これまでは単剤の剥離型のピーリング剤が主流でしたが、時に浸透型と呼ばれる、深い層に作用するトリクロロ酢酸(TCA)を加工して角層・表皮を剥離することなく真皮に作用するように工夫したピーリング剤や、数種類のピーリング剤をミックスした製剤もみられるようになり、ピーリング治療も選択肢が増えてきました。浸透型のピーリングは、真皮層に作用して線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやヒアルロン酸などの産生を促して、新陳代謝を正常に戻し、肌再生に導きます。剥離型と比べ、より肌にハリやツヤ、弾力が出てシミや毛穴の引き締めなどの効果が期待できます。
当院では、この2種類の異なる作用を持つ薬剤を、お一人おひとりのお肌に合わせて選んで施術を行います。