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シミの分類や治療法を美容外科専門医が解説します!
2023/06/08

シミの分類や治療法を美容外科専門医が解説します!

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実は当院にいらっしゃる方々のお悩みでダントツNo.1が「シミ」についてです。しかしシミと一言でいっても実はたくさんの種類があり、見た目が似ていても全く別の治療法が必要になってきます。そんな奥の深いシミについて美容外科専門医が解説しておりますのでご興味のある方はぜひ最後までお読みください。

顔のシミは大きく分けるとこの5つ!

「シミ」という主訴で当院にご来院される方のうち99%は、以下の5つのどれかに分類することができます(残り1%は太田母斑や扁平母斑というものですがこのコラムでは割愛します)。

「老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)」、「雀卵斑(じゃくらんはん)」、「肝斑(かんぱん)」、「脂漏性角化症」、「ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)」です。それぞれについて以下で症例写真も載せながら詳しく解説していきます。

①老人性色素斑

どんなシミ?
老人性色素斑はいわゆる「普通のシミ」です。当院にお越しくださる方のシミの約半数はこれにあたります。別名「日光黒子(にっこうこくし)」とも呼ばれます。老人性という名称にショックを受ける方も多いですが、早い方では20代後半からできるシミです。医学的に言う老人性とは「年齢を重ねるにつれてできやすい」という意味で、必ずしも高齢者のことを指すわけではないのでご安心ください(笑)

治療は?
当院では最新のピコレーザーというレーザー機器を用いて治療します。「ピコ」とは「ピコ秒」という時間の単位を表しています。「1ピコ秒=1兆分の1秒」というとてもつもなく短い時間(パルス幅)でレーザーを照射できる機械です。従来の機器(Qスイッチレーザー)と比べて、シミの周辺組織へのダメージが少ないため、痛みも少なく術後にテープ保護も不要という革新的なレーザーです。この機器の登場により、今まではたくさんあるシミの場合、何回かに分けて複数回の治療が必要であったケースもテープ保護なしで全顔一度に照射できるようになりました。

②雀卵斑

どんなシミ?
雀卵斑はいわゆるそばかすのことです。多くは学童期に発症します。1mm〜数mm大の褐色斑が両頬、下眼瞼、鼻根部に散在するのが典型的です。男性にもできますが女性の方が多く、色白の乾燥気味の肌質の方に多いです。日焼けをすると明確に濃くなります。良性のものなので健康上の心配はありませんが、皮膚の色調を一定に保つ機能が弱くなっていると考えられます。

治療は?
当院での治療は老人性色素斑と同じようにピコレーザーを用います。ほとんど前述した老人性色素斑と同じような経過をたどります。ただ雀卵斑の場合は数が多いので、レーザーを全顔に照射する「シミ取り放題」で行うことがほとんどです。翌日からメイクはできるのですが、剥がれるまでの約1週間程度はシミがかなり黒浮きして見えますので、心配な方はお休みを取られた方が良いかもしれません。

③肝斑

どんなシミ?
肝斑とは30-50代の女性に多いシミです。多くは左右対照に頬骨上に現れます。肝斑の強い方だと額やフェイスライン上などの顔の広い範囲にできますが鼻周囲にはできません。

治療は?
肝斑はシミの中でも最も厄介なシミです。治療には数ヶ月〜年単位の時間がかかります。しかも一度肝斑ができてしまった肌を完全に肝斑のない状態にするのは不可能に近く、いかに目立たない状態に「落ち着ける」かの勝負になってきます。トラネキサム酸、ビタミンC、ビタミンEの内服が基本となります。その上でピコトーニングという弱い出力でレーザーを照射する治療を行っていきます。またハイドロキノンやトレチノインといった外用剤を組み合わせることも多いです。

④脂漏性角化症

どんなシミ?
脂漏性角化症は「盛り上がりのあるシミ」です。当院では「イボ」として分類しています。前述の老人性色素斑を放置しておくとこの脂漏性角化症に移行していきますが、いきなり脂漏性角化症として出てくることもあります。名称の通り、特に「皮脂の分泌の多い方」に多くできる傾向があります。

治療は?
レーザー照射時間(パルス幅)の短いピコレーザーでは脂漏性角化症の深層まで病変部を破壊できないため、当院では電気メスでの治療を行なっています。他にも炭酸ガスレーザーやQスイッチルビーレーザーでの治療が広く行われておりますが、どの治療法でも結果は良好で非常に綺麗に治ります。

⑤ADM

どんなシミ?
ADMは日本語だと後天性真皮メラノサイトーシスと言い、正確にはシミではな「アザ」の分類になります。シミは「表皮」にメラニンが沈着していますが、アザは「真皮」にメラニンが沈着しています。

治療は?
当院ではピコレーザーを用いた治療を行なっています。ただし、老人性色素斑や雀卵斑と違うのは、1回で剥がすような治療ではなく、数ヶ月おきに複数回レーザーを照射して徐々に薄くしていきます。当院では3ヶ月おきに5回程度の治療を行うことが多いです。ADMの病変は真皮層にあるため、剥がすことができず、「メラニン色素を破壊した後に自分の細胞が破壊された色素を食べてくれるのを待つ」という治療になります。また老人性色素斑などのシミよりも深い層にメラニンがあるため、高出力でレーザーを照射します。そのためPIHはほぼ必発だと思っておいてください。これはタトゥーのレーザー除去とほぼ同じ経過になります。

当院のシミ治療の実際の流れ

①カウンセリング・診察
まず、カウンセラーが現在のお悩みや既往歴(病気の治療歴、薬のアレルギーなど)をお伺いします。その後医師の診察を行い、術式の決定、術後の注意点をご説明いたします。

②同意書記入、お会計
医師の診察やご料金にご納得いただけましたら、同意書記入、お会計となります。

③洗顔、処置室入室、表面麻酔など
お会計が終わりましたら、スッタフが洗顔ブース、処置室までご案内いたします。その後、また術後に塗っていただくお薬(付属の場合のみ)の説明もこの時に行っていきます。

④処置
表面麻酔などの時間がきたら、処置を始めていきます。シミ取り放題やピコトーニングの場合で約15-20分ほどの処置になります。

⑤ご帰宅
処置が終わりましたら、ご帰宅となります。メイク直しをご希望の場合はメイクブースへとご案内いたします。スムーズに行けば①〜⑤まで合わせて初診の場合ですと 1時間半前後で終わります。ご来院歴のあるピコトーニングの場合ですと全ての工程を合わせても30分ほどで終了します。
私は日本美容外科学会認定の美容外科専門医を取得しており、シミ治療の治療経験も豊富ですので、ご興味を持って頂いた方はぜひ当院へご来院いただければと思います。

記事のまとめ

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